「ぴぐれっと」とは・・・ 

「ぴぐれっと」は横浜市泉区にある地域作業所です。1980年代に障がいを持つ子どものお母さんたちの居場所づくりから始まりました。今では通所支援とグループホームなどの生活支援の拠点が十数ヶ所に広がり、笑顔と苦労に寄り添うことをモットーに、障がいを持って生きる人の自立をサポートしています。

社会福祉法人ぴぐれっと Official Web Site

http://piglet.or.jp

 

写真(左):ぴぐれっとの仲間たち/写真(右):西村信子・奈緒

”奈緒ちゃんのお母さん”が中心になって立ち上げた、

ちいさな地域作業所「ぴぐれっと」での日々の記録。

カメラは20年回り続けた。

『奈緒ちゃん』から『ぴぐれっと』へ

しあわせは育み、育まれていく。

 

ヒューマンドキュメンタリー映画

『ぴぐれっと』2002年/カラー/1時間38分

 

【キネマ旬報文化映画ベスト・テン8位】

平成14年度文化庁映画芸術振興事業 文部科学省選定 

企画・制作:「ぴぐれっと」製作上映委員会 いせFILM ヒポコミュニケーションズ

 

「世界中がみんなぴぐれっとみたいだといいのに・・・」

と誰かがつぶやいた。

ここには、一人ひとりがいて、みんながいます。

笑顔があります。

淋しいことや、哀しいこと、苦しいこともやまほどあるけど、

 

ここは笑い声で一杯です。

 

「いい一日になればいいなあ ・・・」

ひとときひとときがあっという間に飛んでいきます。

その記憶のかけらを拾い集めてみたら、

しあわせのようなものが見えました。

 

あたたかく、さわやかで、ホッとする

ぴぐれっとの空気のようなものが

スクリーンの窓からあふれ出ることを願って ・・・。

 


Flyer

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Movie information

作成中

Introduction

カメラは20年間回り続けた。

『奈緒ちゃん』から『ぴぐれっと』へ

しあわせは育み、育まれていく。

「かすかな物音のような声」 演出・伊勢真一(2002年)

 20年前の夏。

「つぼみの会」という障がいを持つ子どもの母親たちの集まりを撮影しました。

小さな部屋で5〜6人のお母さんたちが、電気製品の部品のようなものを、

おしゃべりしながら内職しているシーン。

「地域で子どもたちがハンディキャップを持ちながらでも、生き生き暮らせる場をつくりたい…」

そのための活動資金づくり、ということです。

底抜けに明るい笑い声とセミの声が心地よかった。

お母さんたちの中心にいたのは、私の実姉、西村信子です。

私は仲間たちの実姉の長女、てんかんと知的障害を合わせ持つ少女「奈緒ちゃん」を追うドキュメンタリーに撮りかかったばかりでした。

「金は無いけど、時間はあるさ」を合言葉に通い続け、映画は12年後にひとまず完成します。

奈緒ちゃんが二十歳になり、「つぼみの会」から地域作業所「ぴぐれっと」が誕生するのを見届けたからです。

映画は完成しても、現実に終わりはありません。

誕生した「ぴぐれっと」がどんなふうに成長していくのか、

奈緒ちゃんとその家族は、どう変わっていくのか、気になった揚げ句カメラは再び回り始めます。

「ぴぐれっと」に通い個性あふれる一人ひとりと会いに行くような撮影が繰り返され、

気がついたら100時間を超える映像が編集室に山積みでした。

あの夏から20年の歳月が積み重ねられていました。

20年を経て、「ぴぐれっと」は3ヵ所の拠点を持ち、

利用者、職員、ボランティアを含めると100人近い大所帯に成長していました。

お母さんたちの仲間づくりの夢は、確実にかたちになりつつあります。

ただただ「ぴぐれっと」と「奈緒ちゃん」の周辺をウロウロしてきただけの私たちのドキュメンタリーには、確かなメッセージのようなものはありません。

風に乗って聴こえてくる、かすかな物音のような声を感じてもらえればそれで充分です。

 

 

西村信子さん(「ぴぐれっと」運営委員長)からのメッセージ

何より多くの出会いがありました。

大勢の人たちとつくってきた「ぴぐれっと」だから、

こうして成長してくることができたんだ、

と改めて思い、言い出しっぺのひとりとして

心からお礼を言いたい気持ちです。

 

 

演出・編集:伊勢真一/撮影:石倉隆二音響:米山靖照明:箕輪栄一録音:渡辺丈彦 永峯康弘 沢畑明音楽:ストラーダタイミング:笠原征洋スチール:内藤雅行デザイン:石毛誠 ジオングラフィック上映デスク:相原余至子製作進行:助川満企画・製作:映画「ぴぐれっと」製作上映委員会 いせFILM ヒポコミュニケーションズ製作協力:一隅社 クロスフィット 「奈緒ちゃん」製作委員会 地域作業所「ぴぐれっと」 西村信子 西村大乗 西村奈緒 西村記一 渡辺哲也 野口香織 岩永正敏 守内尚子 大場健二 篠塚昌述 宮本皓司 勇崎哲史 飯田光代


映画に寄せられた感想

「地域の中で」という視点、

やはりこれに原点があるのだと思います。

(30代 男性)

人との関わりを生かせる人こそが

一番美しく生きているのだなぁ、と感じました。

(30代 男性)

表情の素晴らしさにみとれてしまいます。

楽しい顔、テレた顔、怒った顔、一瞬にして落ち込んでいく表情など、自分の生活の横並びにある映画だなぁーと思う。

(40代 女性)

 

今どきの家庭での会話の無さを恥じています。

自分が疲れていれば黙る、気に入らなければ黙る、

家庭の暖かさは会話から生まれることを認識いたしました。

(50代 女性)

共生への知恵と喜びがいっぱい詰まっています。

「あいつよりは・・・」と思わない世界は、

こんなに素敵なのだ、と教えてくれます。

(60代 男性)

「障がい者だけ」に癒す力がある、のではなく、

人と人の向き合う姿、そこに彼らがいること、

そこに生まれるコミュニケーションの場に癒されるのだと思った。

(40代 女性)

 

「周りが変わればハンディはどんどん軽くなる」

名言です!!たくさん笑って、いっぱい泣きました。悲しくて泣いたのではなくて、嬉しくて涙が止まりませんでした。

(50代 女性)

 



映画関連商品のご紹介 「印刷用データ各種」からFAX発注書をダウンロードしてご送付、または「お問合せ」からメールにてご注文いただけます。

 

書籍「ぴぐれっと」

価格 1,500円(税込)+送料(実費)

 著者:西村信子とぴぐれっとの仲間達

 

1982年、横浜市泉区上飯田地区のハンディキャップのある子どもを持つお母さんたちが、小さなグループを作り、子供たちが安心して活動できる場所作りを夢見て活動を始めました。それから20年の歳月をかけて仲間の輪は広がり、ボランティア、職員、地域の人たち、そして利用者とその家族が生き生きと毎日を過ごす地域作業所「ぴぐれっと」が生まれ、いまでは3カ所の拠点を持つようになりました。1つの地域作業所の歩みと現在の活動から、地域の中で生きていく精一杯の、だけど笑い声のたえない毎日の様子が伝わってきます。

 

イラスト・まんが:石毛誠 写真:内藤雅行 装幀:矢崎美佳子 DTP:森岡寛貴・田村誠司(ジオングラフィック) 編集:守内尚子・堀越千代(クロスフィット)

発行:いせフィルム

 

 

DVD「ぴぐれっと」

2002年/98分 伊勢真一演出作品 

 

定価(個人視聴) 5,000円(税込)+送料(実費)

ライブラリー価格※ 30,000円(税込)+送料(実費)

 

※ライブラリー価格とは…

 病院・図書館・学校・公民館・地域のサークルや法人などで、不特定多数の方がご覧になることを想定して設定された価格です。

 少人数によるセミナーや研修などで、資料としての視聴が可能です。なお、上映権はついておりませんので予めご了承ください。

 

 

DVD「奈緒ちゃん 」

1995年/98分 伊勢真一演出作品 

 

定価(個人視聴) 3,150円(税込)+送料(実費)

ライブラリー価格※ 15,750円(税込)+送料(実費)

 

※ライブラリー価格とは…

 病院・図書館・学校・公民館・地域のサークルや法人などで、不特定多数の方がご覧になることを想定して設定された価格です。

 少人数によるセミナーや研修などで、資料としての視聴が可能です。なお、上映権はついておりませんので予めご了承ください。