Trailer

ヒューマンドキュメンタリー映画

『えんとこの歌  寝たきり歌人・遠藤 滋

2019年/カラー/1時間36分 伊勢真一 演出作品 製作・配給 いせフィルム 

 

「えんとこ」は遠藤滋のいるトコ。縁のあるトコ。

ありのままのいのちを生かし合いながら生きる・・・トコ。

 

ベッドの上で歌が生まれる。

遠藤滋と介助の若者たちとの触れ合い・・・25年に及ぶ相聞歌・・・

『えんとこの歌』に耳を澄ませてほしい。

 

 


映画に寄せられた声

──映画を観た人たちの「えん」トコ

 

 

 

恋と排泄、本当に丸裸。

遠藤さんの恋。70才の恋。ゲーテのようだと思いました。恋と排泄、本当に丸裸。最後の文章の朗読で、グッときて涙が出ました。50代・男性)

 

すべてをさらけ出す強さと優しさと覚悟

遠藤さんの、すべてをさらけ出す強さと優しさと覚悟、すごいなあーと思います。(無記名)

 

これからの不安の時代にとって、

大きな励ましとなる記録映画

自分の弱さをさらけ出すことは並大抵のことではないが、これからの不安の時代にとって、大きな励ましとなる記録映画であると思います。介助者たちの“漂流”という言葉が印象的でした。30代・男性・ミュージシャン)

 

これは正しく哲学的な青春映画

だと思います。

「社会」とか僕らは無責任に口にしますが、「社会」とはまさに「我」そのものであり、この映画は、いかに世界は言葉から成り立っているかを教えてくれます。そういう意味では哲学的であり、その言葉が生まれるエネルギーは青春そのもの。つまりこれは正しく哲学的な青春映画だと思います。BRAVO!!60代・男性・ヒューマンドキュメンタリー映画祭広小路を観る会主宰)

 

“生きていくことは他者とのセッション”。

遠藤さんの“まきこむ力”、すごいです。遠藤さん、介助の人、出てくる人、撮った人、作った人のドラマがいっぱい詰まった作品だと思いました。監督が言ったように、“生きていくことは他者とのセッション”。「えんとこ」は人々が寄り合うハブである。50代・女性・事務員)

 

「弱さ」を見せ合うことのすばらしさに

気づかせてくれる。

遠藤さんの場は、「弱さ」を見せ合うことのすばらしさに気づかせてくれる。それが日下部さんの言っていた「自由」なのではないか。助けを求めている人はむしろ我々の方であって、遠藤さんのような方から気づきをもらい、内在的に他者とつながることの大切さを知る。60代・男性・会社員)

 

「いのち」を丁寧に生き合いたい

と思いました。

言葉が出ません。すごすぎる!! 特別な映画です。世界を席巻する予感。遠藤さんも「えんとこ」の皆さんもそしてカントクも最高です。「寄り合う」本当にいい!! 「いのち」を丁寧に生き合いたいと思いました。60代・女性・福祉関係)

 

介助者との姿は、遠藤さんの発する

“教科書では得られない「教育」”

そのものだと思った。

「言の葉を拾い集めて学を知る」1999年に初めて観た映画『えんとこ』から20年目。言葉を拾い集めている介助者との姿は、遠藤さんの発する“教科書では得られない「教育」”そのものだと思った。チラシにある遠藤さんの写真は「山脈(やまなみ)」のようです。60代・女性)

 

遠藤さんを囲むスタッフたちは逆に

遠藤さんに救われているように見えた。

障がい者や老人を介護するには、相当な労力と精神力がいると思う。でも、遠藤さんを囲むスタッフたちは逆に遠藤さんに救われているように見えた。だから、相模原の犯人の言葉は、そうでもないように思えた。面白かったのはスタッフの言葉で「遠藤さんと接していると、自分を問われている気がする」ということ。「えんとこ」はあるべき介護の現場の姿だなあと思った。30代・女性)

ともに過ごされるお一人おひとりの、

そのきらめく個性

遠藤さんの瞳の輝きの強さ、美しさに心を鷲掴みにされています。生命の力そのものを受け取りました。ともに過ごされるお一人おひとりの、そのきらめく個性も、とても素敵でした。(通所施設支援員・ガイドヘルパー)

 

互いに輝ける場所が「えんとこ」なのかもしれないと思った。

「生かし合っている」という言葉がすごく印象に残っているのですが、互いに輝ける場所が「えんとこ」なのかもしれないと思った。介助者は遠藤さんを通じて日々、浄化されているのかな……。30代・男性)

 

遠藤さんも表情豊かで、

周囲の人々も笑顔になっていく

奈緒ちゃん(映画『奈緒ちゃん』『やさしくなあに』出演者)もそうでしたが、遠藤さんも表情が豊かで、そして同時に周囲の人々も笑顔になっていくことが印象的でした。(女性・大学教職員)


ベッドの上で寝たきりの暮らしになって

もう35年になる遠藤の短歌や詩は、

世界中の人々へ向けたラブレターみたいだ。

 

 

 ベッドの上で寝たきりの暮らしになってもう35年になる遠藤の短歌や詩は、

障がいのある仲間一人ひとりへのメッセージのようであり、

介助の若者たちへの語りかけであるようにも受け取れる。

さらに、学生時代の友人である私や同世代の仲間たちへの

遠藤の連帯のアピールであるようにも思える。

大げさかもしれないけれど、世界中の人々へ向けたラブレターみたいだ。

 

遠藤のこのメッセージの力強さは、

何より、ベッドの上でひとりでは何も出来ない日々を送ってきた

自分自身に向けての切実なエールだからだ。

 

詩も音楽も映画も、全ての表現は、

まず自分自身に向けて語りかけられるもののような気がする。

自問自答こそが表現のはじまり・・・。

往々にして、自分を素通りして、他の人にわかってもらおうとし過ぎるものだ。

どこまでも自分に向けて、考えを深めること。

 

”自分の足で歩こうという思いを諦めない遠藤のように、

私は生きようとしているだろうか・・・”

ベッドの上で生きつづけてきた遠藤が、伊豆の海で歩く姿を目の当たりにした時、

「生きる」ということを、他人事ではなく、自分のこととして、

思い返さないわけにはいかなかったのだ。

 

(演出・伊勢真一)


出演:遠藤滋 「結・えんとこ」介助者のみなさん 石川久美 太田瑞穂 小川真代 日下部洋介 小島進 佐野菜穂子 菅原雄大 関理恵 谷口ゆかり 谷ぐち順 千葉まさのり 永井慶 西森教貴 萩原範子 藤原亮 古庄重実 山根結衣 吉野徹也 金野楓子 辻川周 米山裕紀子 斎藤民子/短歌朗読:友部正人/撮影:石倉隆二 宮田八郎 安井洋一郎/録音:永峯康弘 井上久美子/音響構成:米山靖/編集:尾尻弘一/テーマ曲:「不屈の民」/編曲:横内丙午/演奏:谷ぐち順 菅原雄大 藤原亮/宣伝デザイン:森岡寛貴(ジオングラフィック ) 遠藤郁美/上映デスク:鷲見真弓 今井亜矢子/協力:伊勢朋矢 矢吹寿秀 福島広明 大津留直 あけび短歌会/応援:岩永正敏 守内尚子 前田祥丈 髙内優 細谷亮太 加藤且行 飯田光代 藤崎和喜 照井光夫 八田博子 進藤裕 櫛桁一則 鎌田良行 澄川嘉彦 小笠原恒夫 苫米地サトロ 西村信子 児玉真由美 水野裕子 土元愛 増馬則子 相原余至子 原志津 吉岡秀典 池本訓己 中嶋紀子 内田ひろ子 美木陽子 池岡正康 岡宏 寺村範夫 大野登喜子 田辺司 内藤雅行 北林和美 池田蕗子 飯山とも子 飯塚昌述 工藤和雄 箕輪栄一 石澤義典 金聖雄 小宅そのえ ユミネコ 礒谷真理子 綱島明子 薩田いずみ 波多野ちわ子 「イノチのカマド番」の仲間たち/制作協力:クロスフィット ハチプロダクション 一隅社/上映協力:エーザイ株式会社/企画製作:いせフィルム/演出:伊勢真一

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